
マイホームを建てたい、土地を購入したい、投資用不動産を探している…。
そんなときに避けて通れないのが「用途地域(ようとちいき)」というルールです。
「何が建てられるの?」
「どうやって調べればいいの?」
「なぜ用途地域が重要なの?」
この記事では、用途地域の基本から13種類の特徴、調べ方までやさしく解説します!
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用途地域とは?
用途地域とは、土地の使い方を決めるルール のこと。
日本では、住みやすい街をつくるために、建物の種類や大きさを制限しています。
たとえば、静かな住宅街に突然、大きな工場ができたら困りますよね?
逆に、駅前のにぎやかなエリアに一軒家ばかりでは発展しにくい…。
そんな問題を防ぐために、 都市計画法 で用途地域が定められているのです。
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用途地域は全部で13種類!特徴をカンタンに紹介
用途地域は、 「住むエリア」「働くエリア」「商業エリア」 の3つに大きく分かれます。
それぞれの特徴をざっくり見てみましょう!
① 住居系(7種類)
住宅を中心としたエリアです。お店や事務所は制限されることが多いです。
1. 第一種低層住居専用地域
➡ 一戸建て中心。高さ制限あり(2~3階建てまで)。静かで落ち着いた環境。
2. 第二種低層住居専用地域
➡ 第一種より少し緩く、小さなお店(コンビニなど)もOK。
3. 第一種中高層住居専用地域
➡ マンションやアパートも建てられる。高さ制限はあるが、低層住宅地よりは高めOK。
4. 第二種中高層住居専用地域
➡ 第一種より緩く、病院・大学・飲食店も建てられる。
5. 第一種住居地域
➡ 住宅が中心だが、100㎡以下の店舗・事務所もOK。
6. 第二種住居地域
➡ 3000㎡以下のパチンコ店・カラオケボックス・ホテルも建てられる。
7. 準住居地域
➡ 幹線道路沿いなどで、住宅と商業施設が共存。大きな建物もOK。
② 商業系(2種類)
商業施設やオフィスが集まるエリア。にぎやかで活気があるのが特徴。
8. 近隣商業地域
➡ 住宅街に近い商業エリア。スーパーや飲食店が多い。
9. 商業地域
➡ 駅前の繁華街。デパート、オフィスビル、パチンコ店、映画館などもOK。
③ 工業系(3種類)
工場が集まるエリア。場所によっては住宅や店舗も建てられます。
10. 準工業地域
➡ 住宅も建てられるが、小規模な工場もOK(印刷工場など)。
11. 工業地域
➡ 住宅はほぼNG。大きな工場(自動車工場など)も建てられる。
12. 工業専用地域
➡ 工場専用。住宅や学校はNG。
④ その他(1種類)
13. 無指定地域
➡ 用途地域が決まっていないエリア。市街化調整区域(開発が制限される地域)などに多い。
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用途地域の調べ方(カンタン3ステップ)
「この土地は何が建てられるの?」と気になったら、用途地域を調べてみましょう!
① 自治体の公式サイトを見る
➡ 多くの自治体が「都市計画図」や「用途地域マップ」を公開しています。
②「用途地域マップ」などのオンラインサービスを利用する
➡ 国土交通省や一部の不動産サイトでも調べられます。
③ 市役所・区役所で直接確認する
➡ 担当部署(都市計画課など)に行けば、詳しい話も聞けます。
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用途地域が重要な理由
土地や建物を買うとき、用途地域はとても重要です!
① 建てられる建物が変わる!
➡ 例えば、「第一種低層住居専用地域」ではマンションが建てられない など、建築制限があります。
② 将来の街の変化を予測できる!
➡ 工業地域の近くに家を建てると、将来、大きな工場ができる可能性も…。
住みやすさや資産価値にも関わるので要注意!
③ 不動産投資・売却時の価値に影響!
➡ 「商業地域」や「準住居地域」の土地は、建築の自由度が高く、価格が上がりやすい傾向に。
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まとめ:用途地域を知って土地選びを失敗しない!
・用途地域とは、「どんな建物が建てられるか」を決めるルール
・全部で13種類あり、「住居系」「商業系」「工業系」に分かれる
・用途地域は、自治体のサイトや都市計画マップで調べられる
・用途地域を知ることで、土地選びや不動産投資の失敗を防げる!
家を買う人も、不動産投資を考えている人も、まずは用途地域をしっかりチェックしましょう!