相続が発生したら?遺産分割協議の基本をやさしく解説

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2025年02月27日

相続が発生したら?遺産分割協議の基本をやさしく解説

相続が発生したら?遺産分割協議とは

家族が亡くなったとき、残された財産をどう分けるか決めるのが「遺産分割協議」です。相続人全員で話し合って、誰が何を受け取るのかを決める大切な手続きです。今回は、遺産分割協議の流れやポイントをやさしく解説します。


遺産分割協議とは?


亡くなった方(被相続人)の財産は、法律に基づいて相続人に引き継がれます。ただし、誰が何をどのくらい受け取るのかは、相続人同士で話し合い、「遺産分割協議書」という書面を作成することで正式に決まります。


もし協議がまとまらなければ、家庭裁判所での調停や審判に進むことになります。スムーズに相続手続きを進めるためにも、遺産分割協議はできるだけ円満に進めたいですね。


遺産分割協議の流れ


1. 相続人を確定する


まず、誰が相続人なのかを確認します。戸籍を取り寄せて、被相続人の配偶者や子ども、場合によっては兄弟姉妹などの相続人を確定します。


2. 遺産の内容を把握する


次に、被相続人が残した財産を調べます。これには、不動産、預貯金、株式、自動車、借金などが含まれます。財産の価値を把握することで、話し合いがスムーズになります。


3. 相続人全員で話し合う


相続人全員が集まり、「誰が何を相続するか」を話し合います。法律では「法定相続分」として各相続人の受け取る割合が決められていますが、話し合いで異なる分け方を決めることも可能です。


4. 遺産分割協議書を作成する


話し合いがまとまったら、その内容を「遺産分割協議書」に記録します。この書類には、相続人全員の署名と実印を押す必要があります。これがないと、不動産の名義変更や銀行口座の手続きができません。


5. 財産の名義変更をする


遺産分割協議書に基づき、不動産の登記変更や預貯金の解約・名義変更を行います。銀行や法務局での手続きが必要なので、事前に必要書類を確認しておきましょう。


遺産分割協議で気をつけるポイント


・相続人全員の同意が必要


一人でも反対すると協議が成立しません。その場合は、家庭裁判所での調停や審判に進むことになります。


・できるだけ冷静に話し合う


相続では感情的になりやすいため、できるだけ冷静に話し合いましょう。第三者の専門家(弁護士・税理士・司法書士)に相談するのも一つの方法です。


・借金がある場合は注意!


相続する財産に借金が含まれている場合、相続放棄や限定承認(借金の範囲内で相続する制度)を検討することも大切です。相続放棄は3か月以内に家庭裁判所に申請する必要があるので、早めに判断しましょう。


まとめ


遺産分割協議は、相続人全員で話し合い、財産をどのように分けるかを決める大切な手続きです。スムーズに進めるためには、相続人を確定し、財産を把握し、冷静に話し合うことが重要です。


もし話し合いが難航しそうなら、専門家に相談するのも良い方法です。円満な相続のために、早めに準備を進めましょう!

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