『契約不適合責任』とはどのような意味があるのですか?

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2024年06月29日

『契約不適合責任』とはどのような意味があるのですか?

『契約不適合責任』とは、2020年4月に民法が改正され

旧民法で「瑕疵」「瑕疵担保責任」と呼ばれていた用語を廃止し、「契約不適合」「契約不適合責任」に改められました。

この契約不適合責任とは売主が売った不動産が約束通りの状態でない場合に責任を取ることです。具体的には以下のような内容です。

契約不適合責任の内容

1. 契約内容の確認
 売買契約では、物件の状態や設備、引渡しの時の状態が記載されます。契約不適合責任は、これらが実際の物件と違っていたときに発生します。

2. どんな不適合があるか
 品質の不適合:建物の状態が約束と違う場合。たとえば、屋根が雨漏りする、シロアリの被害がある等です。
 数量の不適合:土地や建物の広さが契約と違う場合。
 権利の不適合:売主が言っていた権利が実際とは違う場合。たとえば、他の人がその土地を使う権利を持っているなどです。

3. 買主の権利
 修理や交換の要求:売主に修理や交換を求めることができます。
 代金の減額:不適合がある場合、買主は代金の減額を求めることができます。
 損害賠償:不適合によって損害が発生した場合、賠償を求めることができます。
 契約解除:重大な不適合がある場合には、契約を解除することができます。
4. 責任期間
 不適合責任を追及するには期限があります。通常、引渡し後1~2年以内に不適合が見つかった場合に限られます。

5. 契約書の記載
 契約不適合責任については、売買契約書に詳細が記載されます。たとえば、「引渡し後2年間は契約不適合責任を負う」などです。

実務上のポイント

 契約書をよく読む:契約書にどんな責任があるか、期間はどれくらいかをしっかり確認しましょう。
 物件の状態を確認:引渡し前に物件をよく確認し、問題がないかチェックします。専門家に見てもらう事もおすすめです。
 トラブルを防ぐ:売主は物件の状態を正直に伝え、買主の理解を得ることが大切です。

このように、契約不適合責任は、売主が約束通りの物件を提供するための大事な責任です。不動産取引を安全に進めるために、しっかり理解しておくことが重要です。

特に古家付きの古民家の売買等の場合は特に注意が必要です。
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